flying grooves
Flying Grooves
 RCA '03 

フライング・ダッチマンを中心にRCA音源からジャズ・ファンク・ナンバーを集めたコンピレーション。
同じシリーズで出た同種のコンピ『Flying Funk』がファンク/レア・グルーヴ寄りだったのと比べると、こちらの『Flying Grooves』はジャズ・ファンク/ソウル・ジャズ中心。文句なくカッコいいグルーヴを聴かせてくれる、2枚セットで楽しみたい好編集盤。

初っ端のギル・エヴァンスによるジミ・ヘンドリクスのカバー「Crosstown Traffic」がファンキーなジャズ・ロックでなかなかイカス。スキャットしながらフルートを吹き散らかすハロルド・アレキサンダー「Mama Soul」、グルーヴィーな演奏にプリーチャー・スタイルのヴォーカルが乗るエスター・マーロウ「Baby That's What I Need(Walk Tall)」、ビッグ・バンド・ジャズ・グルーヴのディエドレ・ウィルソン・タバック「I Can't Keep From Crying Sometimes」、ランバート,ヘンドリックス&バヴァン「Yeh-Yeh」はファンキーではないが、ヒップな匂いのするジャズ・ヴォーカル。

ワイルド・ビル・デイヴィス「Hit The Road Jack」はスリリングなソウル・ジャズ・ナンバー。ブラックスプロイ調ファンキー・ジャズのトム・スコット「Head Start」、クールな緊張感漲るギル・スコット・ヘロンの代表曲となるジャズ・ファンク・クラシック「The Revolution Will Not Be Televised」、不穏なシンセがビラビラと響き渡るオリヴァー・ネルソン「Skull Sessions」、さらにオリヴァー・ネルソンがカウント・ベイシーと組んだ「Afrique」は、アフロと言うよりもエキゾなムード。

デイヴィッド・アクセルロッド「Messiah」は映画のスコア的なファンキーな要素ゼロで不安になるが、曲後半になるとファンク度上昇。バーナード・パーディー、チャック・レイニー、ロニー・リストン・スミスが熱い演奏を繰り広げるガトー・バルビエリ「El Pampero」、アコギが気持ちいいブラジリアン・ジャズのスポンテニアス・コンバスチョン「Night Thing」、ラストは朗々と歌うレオン・トーマス「The Creator Has A Master Plan」。