check me out
Check Me Out If You Don't Know Me By Now / Lyn Collins
 People '75 

リン・コリンズの72年の1stアルバム『Think(About It)』は、JBプロダクションにまだまだ勢いのあった頃で、ファンクにスロウにカバー曲にとバランスの取れた充実作だった。
一方、2ndアルバムとなる本作『Check Me Out If You Don't Know Me By Now』のリリースされた75年頃になると、JBの神通力にも翳りが見え、プロダクションの弱体化は本作にも影を落としている。具体的には、前作の「Think(Anout It)」や「Wheels Of Life」、「Things Got To Get Better」のようなファンキーで魅力的なオリジナル・ナンバーが本作では激減し、カバー曲やバラード・ナンバーがアルバムの大半を占めている。これは、シャウト多用のファンキー歌唱だけでなく、ソウル・シンガーとして幅広いスタイルを打ち出したい本人の意向もあったのだと思われる。

ガーシュインの「A Foggy Day」からアルバムがスタートするあたり、そうしたディレクションの下に本作が制作されたことを感じさせる。カバー曲は他に、ジーン・ナイト「Mr. Big Stuff」、オージェイズ「Backstabbers」、オーティス・レディング「Try A Little Tenderness」、ハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツ「If You Don't Know Me By Now」など、当時のヒット曲や有名曲を取り上げているが、なかでは原曲よりテンポを早め、よりファンキーに仕立てた「Mr. Big Stuff」がイイ。

オリジナル曲では、メロウなバラード「To Each His Own」、やや暗いムードのスロウ「Put It On The Line」、サントラ『Slaughter's Big Rip-Off』に収録されていた「How Long Can I Keep It Up」など、やはりスロウが中心。
そんな中、ダントツなのが「Rock Me Again & Again & Again & Again & Again & Again」。リンの"Everybody Get Funky"の掛け声、リンとJBがタイトルを連呼するサビなど、どファンキーな一発。