vibes of truth
Vibes Of Truth / The 3 Pieces
 Fantasy '75 

3ピーシズはその名の通り3人組のグループ。
彼らの唯一のアルバムとなる本作『Vibes Of Truth』のプロデューサーを務めるのはドナルド・バード。この時期、自身の作品はミゼル兄弟のスカイ・ハイ・プロダクションに制作を丸投げしていたバードだが、この3ピーシズの他にも、バードが教鞭を執っていたハワード大学の教え子たちが結成したバンド、ブラックバーズをプロデュースしたりしていた。
ジャズとファンク/ソウルを融合し、洗練された踊れる音楽をクリエイトするにはどうしたらよいか、バードはミゼル兄弟のプロデュース・ワークからその作法を学んだと思われ、本作やブラックバーズの諸作にはその成果がしっかりと表れているように思う。アレンジャーのウェイド・マーカスもジャジーでメロウでファンキーなサウンドに大きく貢献している。

オープナーのメロウ&グルーヴィーなジャジー・ソウル「I Need You Girl」から、スカイ・ハイ譲りの気持ちよさが広がっていく。ニュー・ソウル風味のクールな路地裏グルーヴ「Back Up Against The Wall」、メランコリックなメロウ・スロウ「Vibes Of Truth」、「Shortnin' Bread」はパーカッションが効いた軽快なインスト・ジャズ・ファンク・ナンバー。
豪奢なアレンジのジャジー・ソウル・グルーヴ「Self Dealin'」、これもニュー・ソウル的なジャズ・ファンク・チューン「Concrete Jungle」、おそらくアルバム中で一番人気のメロウ・チューン「If Only I Could Prove To You」、宙を舞うストリングス・アレンジがスカイ・ハイ印なジャジー・インスト「Cool It」、ラストの「Virtue」はリラックスした風情のミディアム・ナンバー。