natural four
Natural Four
 Curtom '74 

オークランド出身ながら、シカゴに移りカートムで3枚のアルバムを残した4人組ヴォーカル・グループ、ナチュラル・フォー。
仲良し4人組が揃えば思わず真似したくなるようなジャケットが素敵過ぎる本作はその1枚目。メイン・プロデューサー/アレンジャーにリロイ・ハトソンを据え、リッチ・テューフォやロウレル・サイモンなどシカゴ人脈が脇を固めた本作は、この時代のシカゴ・ソウル/カートム・サウンドの気持ちいいところがギュッと詰まったような良作。
ナチュラル・フォーの4人は、それぞれシンガーとしては取り立てて力量に秀でているわけではないが、このグルーヴィーでメロウなサウンドとの相性や、柔らかいコーラス・ワークは非常に美味。おそらくハトソン自身がインプレッションズ時代に、シンガーとしてはやや弱いことを自覚し、その中でどうやって持ち味を活かしていくか苦慮していたのではないだろうか。その経験が、こういったタイプのグループをプロデュースするにあたって活かされているように思える。

ムーディーなスロウの「Can This Be Real」からアルバムはスタートするが、続くグルーヴィー&メロウな爽快ミディアム「You Bring Out Best In Me」、弾むようなリズムが気持ち良過ぎる「Try Love Again」、ドリーミーなミディアム「You Can't Keep Running Away」の3連発でもう蕩けてしまう。やはりこのグループは、スロウよりもリズムの付いた曲でより持ち味を発揮するように思う。
「This Is What's Happening Now」はメッセージ色を強調したニュー・ソウル・ナンバーで、カートム/ハトソンらしい昂揚感と繊細なヴォーカル・ワークで聴かせる好曲。メロウなバラードの「Love That Really Counts」、ポップに弾むミディアム「Try To Smile」、バリー・ホワイト風のストリングス・アレンジが映える「Love's Society」、ラストの「Things Will Be Better Tomorrow」もニュー・ソウル・ムードのグルーヴィー・ナンバー。