stop and go
Stop & Go / Bohannon
 Dakar '73 

60年代にはスティーヴィー・ワンダーのツアーにドラマーとして参加するなど、モータウンのアーティストとの仕事で名を売ったハミルトン・ボハノン。モータウンのLA移転後はデトロイトに残り、自身が中心となりミュージシャンを集め活動。初のリーダー作となる本作『Stop & Go』は、シカゴのブランズウィック傘下のレーベル、ダカーからのリリース。

シカゴのレーベルながらも、ワー・ワー・ワトソンやレイ・パーカーJr、デトロイトのファンク・バンド、カウンツのモーズ・デイヴィスとリロイ・エマニュエルらを起用した本作で聴ける音は、硬質で骨っぽいデトロイト産のファンク・サウンド。後に傾倒することになるディスコ・サウンドの萌芽はまだここでは聴かれないが、基本、踊らせてナンボのダンス・オリエンティッドな志向は、既にこの時から窺える。

アルバム・タイトル曲の「The Stop And Go」は、終始ワウ・ギターがウネるダンサブルなファンク・チューン。「Getting To The Other Side」はミドル・テンポでグルーヴするファンク、ザクザクとソリッドなリズムを刻む「The Pimp Walk」、「Run It On Down Mr. D.J.」はヘヴィーに引きずるゴツいグルーヴに軽薄な女性コーラスが乗るファンク・ナンバー。
「Save Their Souls」はファンカデリック「Music For My Mother」みたいなダークなムード横溢の、震えが来るようなカッコいいミッド・ファンク。ブルージーな哀愁漂う「Singing A Song For My Mother」、ジャジー&ミステリアスな「It's Time For Peace」、太いベースがグルーヴを主導する「Happiness」など、タフで埃っぽく意外なほど黒いファンクネスに満ちた良作。