future funk
Future Funk / E.U.
 Galaxy Unlimited '82 

ワシントンGo-Goを代表するバンドとして、トラブル・ファンクとともに双璧と言っていい存在のE.U.。
77年にはエクスペリエンス・アンリミテッドとして、最初のアルバム『Free Yourself』をワンネス・オブ・ジュジュ絡みのレーベル、ブラック・ファイアからリリース。さすがにまだこの時はGo-Goではなく、アフロ色濃厚なジャズ・ファンク/レア・グルーヴ・サウンド。

それから5年後、バンド名を短くE.U.と改めてリリースした2ndアルバムが本作『Future Funk』。
既にトラブル・ファンクが注目を集め、DC発のストリート・ミュージックであるGo-Goが、DCの外でも認知されはじめた頃。E.U.も本作でGo-Goのリズムとグルーヴを聴かせてくれるが、トラブル・ファンクと比べるとより洗練されているというか、一般的なファンク・サウンドにかなり近づいている。後に『Livin' Large』でクロス・オーバーに成功するこのバンドの資質が、本作で既に垣間見える部分もあり、その辺りは賛否が分かれるところだと思うが、80年代ファンク作品としてのクオリティーは文句なく高い。

「Wind It On Up」はシンコペイトするドラムスとベースや、コール&レスポンス主体のヴォーカルにGo-Goっぽさを残しながらも、80年代型ファンク・サウンドへの対応を試みたような曲。厚みのあるホーン・セクションもカッコいい。
アルバム・タイトル曲の「Future Funk」は、控え目なパーカッションがソレっぽいリズムを刻んでいる以外は、Go-Goっぽさはかなり薄まっているが、コレはコレで十分にイケてるファンク・チューン。ゆったりしたグルーヴにリッチなホーン・アレンジがキマッたアーバンな雰囲気すら醸すミッド・ファンク。
シンセサイザーやハンド・クラップが目立つ「Tell Me Why」になると、最早Go-Goの欠片も無いが、ファンク・ナンバーとしての聴き応えは十分。

B面全部使って展開される20分弱のライヴ録音「Crankin' At The Go Go」は、スタジオ録音では抑制してきたGo-Goバンドとしての本領発揮。ウネるリズム・セクション、躍動するグルーヴ、ノンストップで延々とやり続けるタフネスぶりは、ファンク・ミュージックの本質を教えてくれる。