mantra
Mantra
 Casablanca '81 

キャメオのラリー・ブラックモンとアンソニー・ロケットがプロデュースした7人組ファンク・バンド、マントラ。
82年に『Now Appearing』をリリースした9人組ファンク・バンド、LAコネクション(こちらはラリー・ブラックモン単独のプロデュース)とは、ヴォーカルのロジャー・ハリス以外のメンバーはすべて異なるものの、内容はいずれもキャメオのあのサウンド。ヘヴィーかつソリッドにキレまくるリズム・セクション、シャープにスピーディーにアタックするホーン・セクション、そしてソウルフルな歌心溢れるチョコレート色のヴォーカル・ワーク。
強いて言えば、マントラのサウンドが『Feel Me』 『Knights Of The Sound Table』だとすれば、LAコネクションは『Alligator Woman』ぐらいの違い。いずれにしろ、キャメオ全盛期の黄金ファンク・サウンドが全面的に展開される傑作。

ロジャー・ハリス(ジャケット中段右のイケメン)のヴォーカルもまた、その実力もさることながら、キャメオ節というか、キャメオの曲でも歌っているんじゃないかと思わせる声質と歌い口(クレジットを見る限り、キャメオの作品には参加していないようだが)。いずれもアルバム1枚で終わったものの、ラリーが両バンドのヴォーカルにロジャーを据えたのも納得。

1曲目の「Doin' It To The Bone」から、バッキバキのキャメオ・マナー炸裂のファンク・チューンで痺れる。「Action」はキレのいい速射砲ホーンズとコーラス・ワークがそのまんまキャメオ・ファンク。「Boogie Just To Boogie」はグッとテンポを落としたスロー・ファンク・チューン。粒立ちのいいリズムが駆動する「Here We Come」、離着陸を繰り返すベース・ラインがボトムをガッシリ支える「Do You Wanna」など、ファンク・ナンバーはどれも最高。

一方、お楽しみのスロウももちろん充実。「Promise Me」「Let's Stay Together」の2曲だけだが、ロジャーのリード・ヴォーカルと、それを包み込むキャメオ譲りのあのスウィートなコーラス・ワークもしっかりと聴かせてくれる。特に、LAコネクションでも再演した「Promise Me」は、「Why Have I Lost You」や「Sparkle」、「Feel Me」にも匹敵する名バラード。