osiris the band
The Band! / Osiris
 Tomdog '80 

DCの重量級ファンク・バンド、オサイリス。
1st『Since Before Our Time』、2nd『O-Zone』ともに、Pファンクの衣鉢を継ぐかのようなヘヴィー・ファンクの傑作だったが、3rdアルバムとなる本作『The Band!』も超強力。
前作にゲスト参加し、ファンク・ドラムは斯くあるべし!と見せつけたジェローム・ブレイリーは本作には関与していないが、その残像と言うか、与えた影響の大きさは本作にもしっかり爪痕が残っているようで、ここでのドラムスが叩き出すファンク・ビートの威力はハンパない。サウンドは80年代的な明快さも備えているが、全編をズッシリとした図太いファンク・グルーヴが貫いていて最高。

なかでも凄いのが、アルバム1曲目の「Gritt On It」。ミューティニー「Lump」のテンポを遅くしたような曲で、爆裂ドラムスを軸に骨格剥き出しでゴリゴリ迫るスーパー・ヘヴィー・ファンク・ボム!コレは80年代においても屈指のヘヴィー・ファンク・ナンバーのひとつではないかと思う。

この曲が突出しているため、他曲はやや存在が霞むが、ファンク曲はいずれも高品質。アーバンで哀愁モードのミドル・ファンク・チューンの「Lady Wore Black」、「The Tower」はクールなアーバン・ファンクだが、やはりココでも骨太なドラムスが強力。「Seeker」はハーモニカが嘶くミッド・ファンクで、どこかブルージーな雰囲気を感じたりも。「Speedball」はギター・カッティングが疾走するファンク・ダンサーで、哀愁滲むサックスが都会的なムードを醸す。ラストの「Listen」は本作中唯一のスロウで、悪くはないがイカツいファンク群の中にはあっては分が悪いかも。

Pファンクの意志を継承するバンドとしては、ジェネラル・ケインにも比肩する存在だと思うが、80年代に入って本作以降の展開が先細りしてしまったのは残念だ。