viva tirado
Viva Tirado / El Chicano
 Kapp '70 

L.A.出身のチカーノ達により結成されたラテン・ロック/ファンク・バンド、エル・チカーノ。
マーヴィン・ゲイ『What's Going On』のカバーが日本ではフリー・ソウル界隈で人気となったが、その曲が収録されたメロウな4枚目のアルバムよりも、熱くソウルフルなラテン・グルーヴを聴かせる1stアルバムとなる本作『Viva Tirado』の方が個人的には気に入っている。

ドラムスとベースが重いラテン・リズムを繰り出し、乾いたパーカッションがエッジを刻む。その上に煙たいオルガンが垂れ流され、ラテン/ジャズ/ファンク/ロックが交錯した、猥雑で蒸せかえるようなグルーヴを形作る。
ラテン・ジャズ・グルーヴのハービー・ハンコック「Cantaloupe Island」のカバーからアルバムはスタート。グルーヴィーなラテン・ジャズ・ファンクの「Quiet Village」、バカラック・ナンバー「The Look Of Love」のラテン・カバー、ビートルズ「Eleanor Rigby」のカバーも焦げるような熱いラテン・グルーヴ。
アルバム・タイトル曲「Viva Tirado」はジワジワとグルーヴするミドル・テンポのラテン・ファンク。ゆったりと流すジャジー・ラテン「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」、ややポップなムードもある「Hurt So Bad」、ドアーズ「Light My Fire」は何故か一瞬で終わるのが勿体ない。ラストの「Coming Home Baby」まで、とにかくグルーヴィーで気持ちいい良作。