boogie woogie
Boogie Woogie / Sound Experience
 Buddah '75 

フィラデルフィアの大型ファンク・バンド、サウンド・エクスペリエンス。
3枚あるアルバムのうち、唯一CD化されている2ndアルバムの『Don't Fight The Feeling』はなかなかの力作だったが、3rdアルバムとなる本作『Boogie Woogie』は前作を更に上回る聴き応え十分のファンク・アルバムとなっている。
プロデュースは前作同様スタン・ワトソンが担当。ギターやパーカッションなどの音色にフィリーっぽさは感じられるものの、彼の地のソウル・ミュージック特有の洗練や華麗さからは程遠い、重く澱んだファンクネス、雑多で濁ったグルーヴィーなサウンドを聴かせてくれる。

アルバムの冒頭を飾るタイトル曲「Boogie Woogie」はドラム・ブレイク入りのゴツゴツした手触りのヘヴィー・ファンク。「Sha Na Na Na Boom Boom」も重量級のベースが脈打つゴリゴリのヘヴィー・ファンク・チューンで、この頭2曲はいずれもスペイシーなシンセも飛び交う超強力なナンバー。「He's Looking Good And Moving Fast」はワウ・ギターとパーカッションが効いた、コレもイカシたファンク・ナンバー。

A面3曲のドス黒ファンク連打に対し、B面トップの「Got To Keep On The Move」は爽快グルーヴィンなファンク・ダンサーで、珍しくフィリーのグループらしさを覗かせる。しかし続く「Where Has Your Love Gone」では、またもモッサリしたリズムの上をクラヴィネットがザクザク刻む汗臭いファンクが美味。ラストの「He Don't Really Love You」はオハイオ・プレイヤーズ「Silly Billy」風のメランコリックに揺れるスロウだが、曲終盤にミドル・テンポのグルーヴィー・チューンへと変貌。

未聴の1stアルバム『Live At Glen Mills Reform School For Boys』も聴いてみたいところだ。