truth
The Truth Volume One / Frank McComb
 Expansion '03 

ボビー・ウォマックと同じオハイオ州クリーヴランド出身のシンガー/鍵盤奏者、フランク・マッコム。
いわゆるネオ・ソウル系のアーティストだが、本作のジャケットが何をか況や、そのヴォーカルや楽曲から匂ってくるのは、ダニー・ハサウェイやスティーヴィー・ワンダーからの強い影響。特に、ダニーは相当にリスペクトしているようで、ダニーに倣ってあのビター・エンドでのライヴ・レコーディングを残しているほど。

ソロ・デビューは2000年で、その1stアルバム『Love Stories』は未聴だが、ネオ・ソウル好きや70年代ソウル好きに広く知られるようになったのは、2ndアルバムとなる本作。ルーファスのボビー・ワトソンや、ビリー・プレストン、ポウリーニョ・ダ・コスタといった一流のミュージシャンが参加し、極上のグルーヴを聴かせてくれるソウル・アルバムに仕上がっている。

アルバムのオープニング・トラック「Shine」から、気持ちいい生ソウル・グルーヴに満たされるリズム・ナンバーで、70’sの匂いがプンプン。
「Whatcha Gonna Do」は土臭いモッサリしたノリのファンキーなミディアム・ソウル、「Never Letting Go」は夜のしじまに溶け込むようなジャジー・ムードのスロウ、「Do You Remember Love」はスティーヴィーっぽい節回しのねっとりファンキーなグルーヴ。「Fools」もスティーヴィー調の晴れやかなアップ。

「When You Call My Name」は荘厳な弦の調べをバックに、ダニーばりに深いヴォーカルで真摯に歌うバラード。重厚なムードのヘヴィー・ソウル「Action Speak Louder Than Words」、温かなムードのブラジリアン・ソウル「Cupid's Arrow」はまんまスティーヴィーなムード、リズム・セクションがドッシリとしたグルーヴを生む「Better Off Without You」はダニーっぽい重々しい雰囲気。ラストの「Intimate Time」はピアノ弾き語りのスロウ。