debbie wright

初期パーレットのメンバーだったデビー・ライトが亡くなった。

パーレットの3枚のアルバムのうち、デビーがメンバーとして参加しているのは78年の1st『Pleasure Principle』の1枚のみ。だが、75年~78年のPファンク全盛期に、実は彼女は重要な役割を果たしたのではないか、と思う。
pleasure principle


パーラメントのアルバムで言えば、『Chocolate City』から『Motor Booty Affair』までの作品のバック・ヴォーカルとしてデビーの名はクレジットされている(何故か『The Clones Of Dr. Funkenstein』だけクレジットが無いが、ただの表記ミスで、実際には参加しているのではないだろうか)。

『Chocolate City』から顕著になった、女性ヴォーカルも交えた生々しい肉声の重なり、集団でワサワサと盛り上げるヴォーカル/コーラス・ワークは、バンドの生む屈強なファンク・グルーヴとガッチリ噛み合い、Pファンクの表現を一段も二段も押し上げたが、そのアーシーでナスティーで華のある声の主はマリア・フランクリンやジャネット・ワシントン、そしてデビー・ライトの、後のパーレット結成メンバーだった。


mothership connection live 1976
また、個人的に何より印象的なのは、DVD『The Mothership Connection Live 1976』で見ることができる、デビーとジャネットの歌い踊る姿。アフロのジャネットと痩身でキュートなデビーの2人の姿は『Live P.Funk Earth Tour』のジャケット見開きでもしっかり拝むことができる。


debbie and jeanette
左がデビー。右はジャネット。あまりいい写真が無いのが残念だが。

今夜は『Pleasure Principle』と『The Mothership Connection Live 1976』を見て追悼しよう。