sunrize
Sunrize
 Boardwalk '82 

分裂直前のアイズレー・ブラザーズがプロデュースしたバンド、サンライズの唯一のアルバム。
80年代のアイズレー作品やツアーでサポートをしていたドラマー、エヴェレット・コリンズを中心に、後にサーフィスを結成しクロスオーバー・ヒットを飛ばすギタリスト、デイヴィッド・タウンゼントらを擁するバンドで、おそらくアイズレー(の年少組)も演奏に大きく関わっているに違いない。

『Between The Sheets』に代表される、この頃のアイズレー作品から予想されるとおり、本作はアーバンでメロウな80'sR&B作で、AOR色が濃くなっているのも特徴。
なかでも一番人気と思われるのが「I Need You More Than Words Can Say」で、メロウでポップな爽快ミドル・チューン。アース・ウィンド&ファイア「Can't Hide Love」調のアレンジも取り入れ、コレは堪らん気持ち良さ。

しかし、個人的に更に好きなのが、「I Just Wanna Make Sweet Love Tonight」」「You Are The One」のグルーヴィー・メロウ・ダンサー。アイズレーの「Say You Will」をよりマリンかつメロウに味付けしたというか、「Here We Go Again」をもっとダンサブルに仕立てたというか、そんな感じの2曲。「Come And Get My Lovin'」も同系統だが、こちらは哀愁味を帯びたダンス・ナンバーとなっている。

「Someone's Taken My Hand」や「Honey I Love You」、「Hello Love」といったスロウ曲では、アダルトなAORテイストを醸している。間違ってもアイズレーのような濃密なバラードにはならないので、この軽さはやや物足りなく感じるかもしれない。

アーバン・メロウ曲が優勢な本作だが、忘れてはならないのがアルバムのド頭に配された「Who's Stickin' It」。ビートがメタリックに粘るヘヴィー・ファンク・チューンで、本作中では浮きまくっているが、なかなかカッコいいファンク・ナンバーになっている。