black feeling
Black Feeling
 Freestyle '07 

この『Black Feeling』は、オーストラリアの現行ディープ・ファンク・バンド、バンブースのギタリスト、ランス・ファーガソンの仕切りのもと、有名・無名問わずヴィンテージなファンク/ジャズ・ファンク/レア・グルーヴ・ナンバーをカバーするというプロジェクト。
現在までにアルバム3枚出ているが、基本原曲に忠実に、あまり難しいことは考えず、単純にカッコよさとか気持ちよさを追求したようなサウンドを展開していて、なかなか楽しめる。

個人的には、この第1作で取り上げられている曲のうち半数以上は馴染みのない曲だが、知ってる曲も知らない曲も、ドラムやベースはグルーヴィーにウネり、ギターはファンキーに掻き鳴らされ、分厚いホーンや土臭いパーカッションなどが混ざりあう。このスリリングでレア・グルーヴィーなサウンドは文句無く気持ちいい。

各楽曲には、パシフィック・リズム・コンボとかマイティー・ショウ・ストッパーズ、キング・ヘクター&ソウル・ダイナマイツなど、いかにもありそうな(しかしどうにもインチキくさい)バンド名が冠されているが、これは楽曲ごとにその雰囲気に合ったバンド名を付けているだけで、実際の演者はどの曲も基本同じと思われる。

埃っぽいグルーヴで突っ込むビル・ドゲット「Honky Tonk Popcorn」、「Tighten Up」調のフレーズも交えたデイヴ・コーテッツ&ムーン・ピープル「Hippy Skippy Moonstrut」、頭からイカツいドラム・ブレイクにヤラレるデュラルチャ(と読むのか?)「Ghetto Funk」、シンプルなホーン・リフとオルガンの絡みがファンキーなウォレイス・ブラザーズ「Whatcha Feel Is Whatcha Get」、硬質なビートを叩き出すドラムスとピアノの対比が鮮やかなリチャーズ・ピープル「Yo Yo」、グルーヴィーに駆け抜けるジョニー・ハモンド・スミス「Black Feeling」、ゴツ過ぎるドラムにブン殴られるウィリー・ボボ「Broasted Or Fried」、クールにグルーヴするJB「Licking Stick, Licking Stick」など、黒くアーシーなファンク/ジャズ・ファンク・チューンがギッチリ詰まっている。

アル・フォスター・バンド「Night Of The Wolf」や、アンドレ・プレヴィン「Executive Party」といった、シンセやムーグが効いたジャズ・ファンク・や、マイケル・ホワイト「The Blessing Song」、レイ・ブライアント「Fire Eater」など、ラテン/ブラジリアンに味付けされたジャジーなナンバーもいい塩梅。