soul makossa
Soul Makossa / The Ghana Soul Explosion
 Pickwick International '73 

主にRCA原盤のレコードの廉価盤を発売していたというレーベル、ピックウィックからリリースされたガーナ・ソウル・エクスプロージョンなるグループのアルバム『Soul Makossa』。
おそらくはスタジオ・ミュージシャンを集めて録音された企画モノで、グループ名からアフリカのミュージシャンかと思わせるが、実際のところはよく分からない。
曲目を見て分かるとおり、当時のソウル・ヒットのカバー集で、アフロでブラックスプロイテーションなジャケットのイメージそのままのファンク/ソウル・サウンド。全編に漂うビミョーにユルいB級感も味。

オープニングはアルバム・タイトル曲のマヌ・ディバンゴ「Soul Makossa」。当然ながらカッコいいアフロ・ジャズ・ファンクだが、適度なユルさもイイ感じ。目立つのは3曲あるスティーヴィー・ワンダーのカバー。「Superstition」はドラムとクラヴィネットがオリジナル以上に強力に主張するファンク。「For Once In My Life」「Yester-You, Yester-Me, Yesterday」といった60年代のヒット曲も楽しい。
ブラックスプロイテーション映画のサントラ曲カバーは2曲で、『Shaft In Africa』から男気溢れるフォー・トップスの「Are You Man Enough?」、『Superfly T.N.T.』からトライバルなオシビサ「Superfly T.N.T」を選曲。
その他、ビル・ウィザーズ「Lean On Me」、オージェイズ「Back Stabbers」、スライ「Family Affair」など、ニュー・ソウル隆盛の時代であったことを物語るラインナップ。