i turn you on
I Turn You On / Billy Martin & The Soul Jets
 Onion '74 

ニューヨーク出身で、主にカナダで活動していたというトランペット奏者、ビリー・マーティン。
ソウル・ジェッツなるグループを率いての本作『I Turn You On』は、ブラック・ミュージック正史では語られることのない無名の作品だが、レア・グルーヴ/ディープ・ファンク方面での評価は絶大なアルバム。

やはり本作中でも図抜けた存在感を放つのが、アルバム・タイトル曲となるアイズレー・ブラザーズのカバー「I Turn You On」。バタバタとマッシヴなドラムスと、ゴリゴリに唸るベースが生む太く黒いグルーヴが、グリングリンにウネるウルトラ・ヘヴィー・ファンクで、コレはヤバい。どこかトボけた味わいのあるノベルティな雰囲気は、リー・ドーシー「Yes We Can」あたりのにも通じる雰囲気。

この曲が凄過ぎて他が霞むが、アルバムの他の曲もファンク良曲が多く非常に楽しめる。「One More Time」はやや和やかなノリながら、極太ベースが容赦ないグルーヴを繰り出す。「Funky Feelin'」はビリーと女性シンガーが掛け合うファンキー・ソウル・ナンバー。「It's Your Life」はブリンブリンに轟くベースが強烈なドープ・ファンク。ビートルズ「We Can Work It Out」のカバーもファンキーにキメる。オリジナルのカバー「Baby I'm For Real」はヨレヨレのヴォーカルがイナタいムーディー・スロウ。