brother on the run
Brother On The Run / Johnny Pate
 Perception '73 

60年代にはインプレッションズのアレンジャーとして数多くの名曲に携わり、70年代に入るとソロ独立後のカーティス・メイフィールドの傑作群で辣腕を振るったジョニー・ペイト。カーティス作品での仕事は、72年のブラックスプロイテーション・サントラの金字塔『Superfly』が最後となったが、翌73年には『Shaft In Africa』と本作『Borother On The Run』の2枚のサントラを制作し、黒人映画音楽の巨匠というスタンスを確立。

本作も、スリリングに疾走するリズム隊、猛々しく咆哮するホーン・セクション、ドラマティックに盛り上げるストリングスなど、サントラらしいビッグ・バンド・ジャズ・ファンクをたっぷり楽しめる。
ワウ・ギターがウネり、パーカッションがチャカポコと盛り上げるその名も「Opening」、映画のメイン・テーマと思しき「Brother (Title)」は、アダム・ウェイドが歌うジャズ・ファンク・ナンバー。「Auto Chase」はサントラ定番のスリリングなチェイスもの。B面は、まったりムーディーなソウル・ジャズ・ナンバーがメイン。