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Superheroes / 9th Creation
 Hilltak '79 

1stアルバム『Bubble Gum』がベイエリア・ファンク/レア・グルーヴの傑作として知られるバンド、9thクリエーション。
このバンドは70年代に3枚のアルバムを残しているようだが、本作『Superheroes』は最終3rdアルバムにあたる。70年代末というファンク・バンド受難の時代にあって、本作ではさすがにベイエリア特有のサウンドはほとんど聴かれなくなってしまっているが、それでもファンク・アルバムとしては聴きどころ多い好盤に仕上がっている。

アルバム・タイトル曲「Superheroes」は、太いベースが脈打つPファンクのりのファンク・ナンバーで、ジェネラル・ケインも顔負けのヘヴィーさ。「Shucks You're Fine」もゴリゴリと攻め立てる重心低いファンクで、クラヴィネットもグリグリ押し込んでくる。シャープなホーン・セクションはパーラメント「The Big Bang Theory」っぽいアレンジ。
「What's Shakin'」はスラップ・ベース炸裂のインスト・ファンク・ダンサー。ジャジーな鍵盤ソロもイカす。ブギーなファンク・チューンの「Let's Dance」、モダンなグルーヴィー・ダンサー「Much Too Much」と、ファンク・ナンバーはどれも聴き応え十分。
ドリーミーなミディアムの「I'd Do It Again」、スロウの「Love Is A Fantasy」「Got My Baby Back」も上出来で、アルバム通して楽しめる1枚。