manila thriller
Manila Thriller / Please
 Telefunken '76 

シャワー・ルームらしき場所でファイトする6人のアジア系と思しきボクサー。裏ジャケでは6人ともグロッキー状態でへたり込む。最高過ぎるジャケットの本作は、アルバム・タイトルで分かるとおり、フィリピン出身のバンド、プリーズの2ndアルバム。

フィリピン出身というプロフィール、失笑を禁じ得ないジャケットから、イロモノ、珍盤の類いかと思いきや、コレが本格的なファンク・アルバムとなっているのだから侮れない。
このバンドはドイツで活動していたようで、リリース元もドイツのレーベル、しかし録音はUK。プロダクションもしっかりしていて、バンドの腕も確かで、ヴォーカルにはファルセッターも揃えている。

アルバム・オープナーの「Please Yourself」はなかなかカッコいいファンク・ナンバーで、リッチなホーン・セクションも入り完成度高い。「Spend The Night」は爽快なミディアム・ナンバーで気持ちいい。「Side By Side」はスウィートなスロウで、ファルセット・リードでシタールも入ったフィリー・ソウルを意識した作り。「Good Stuff」は重心低く構えたミッド・ファンクで、個人的に好きなタイプ。「You Got The Power」はディスコ風のストリングスが時代を感じさせるが、熱い演奏でグイグイ引っ張っていくアップ・ナンバー。

「Ego Trippin'」はパーカッションとワウ・ギターのイントロから期待させるファンク・チューンで、コレは素晴らしい出来。またもファルセット&シタールでスウィートに振る舞う「Something New」、ポップにグルーヴする「Gonna Get You」、ファンキー歌謡ロックといった雰囲気の「I'm Gonna Take Care Of Business」、ラストの「Flaming Lady」はクラヴィネットと太いベースがゴリっとした感触を残すタイトなファンク・チューン。