in harmony
In Harmony / Weldon Irvine
 Strata-East '74 

自主レーベルのNodlewで2枚のアルバムを制作した後、一時的にストラタ・イーストに在籍したウェルドン・アーヴィンが、74年に同レーベルからリリースした唯一作『In Harmony』。
本作リリース後すぐにRCAに移籍し、ジャズ・ファンク/レア・グルーヴ名盤『Cosmic Vortex』を皮切りに3枚のアルバムをリリースするが、キーボード/シンセサイザーの可能性を追求したようなコズミック・ジャズ・ファンク・サウンドのRCA作品に対し、本作はNodlew作品に近いスピリチュアルなムードを湛えたアルバムで、ストラタ・イーストのレーベル・カラーにも沿った内容になっている。
また、アルバム・ジャケットにもわざわざ表記されているように、ヴァージニア・ジョー・ジョーンズのピアノを大きくフィーチャーしているのも本作の特徴のひとつ。

「Fat Mouth」はクラヴィネットがブリブリとファンクネス撒き散らす、ブギーなジャズ・ファンク・チューン。「Turkish Bath」は人気のラテン・ジャズ・グルーヴで、ここでのエレピとピアノの美しい絡みは絶品。この冒頭2曲が本作のハイライトだが、以降の曲はよりスピリチュアルで内省的な趣き。
アーヴィンによるピアノ・ソロ曲「Pleasure, Pain & Me」、タイトルどおりのリラックスしたムードの「Down Home」、クールな哀愁が滲む「Marjorie Moon」、ジョーンズのピアノがリズミカルに跳ねる「Sweet Georgia Brown」、ムーディーな「What Are You Doing For The Rest Of Your Life」、ラストの「Gemini Mood」もスピリチュアルな4ビート。