Let Your Soul Fly / Mfalme
Asante '76
これまたよく分からないレコード。
本名ジミー・レイなるシンガーが、ムファルメ(と読むのか?)と名乗ってリリースしたアルバム『Let Your Soul Fly』。Discogsによると、同じ76年に同じアサンテというレーベルから本名でリリースされた『The Soul Thing』という作品は、本作と内容は同じ(曲順違い)のよう。
ネットで調べても、アフロ・ファンクのレア盤ということ以外にほとんど情報がない。ムファルメもアサンテもスワヒリ語ということなので、ケニヤとかタンザニアの人なのだろうか。ジミー・レイとしては60年代からシングルを数枚リリースしているようで、それらの曲をYoutubeで聴くと、真っ当なノーザン・ソウル調でアフロ要素は当然無し。
本作にしても、それほどアフロ色が濃いわけではなく、US産ファンク/ソウル・アルバムの好盤といった印象なので、アメリカ出身なのかもしれないと思ったり。
アルバムのオープニング・ナンバー「Naku Penda」は、勇壮なホーン・セクションが轟きパーカッションがボコボコと打ち鳴らされるなか、ムファルメがJBっぽく煽るアフロ・ファンクで、コレはかなりのカッコよさ。
グルーヴィーなファンキー・ソウル「The Soul Thing」、朗々としたバラード「That Girl」、「Image」は太いベースがウネるグルーヴィー・ファンク。
「Every Road(Has A Turning)」はロマンティックなムードのスロウ。ユルめのホーンがいい具合に絡むファンク・ナンバー「Get Over」、アルバム・タイトル曲「Let Your Soul Fly」はサザン・ソウル調のアーシーなミディアム。
ユルファンキーなミッド・テンポのグルーヴ・チューン「Junk Man(Dealing In Junk)」、ラストの「Danser Et Chanter」もドラムとベース、ホーンなどが気持ちいいグルーヴを繰り出すファンク・チューン。
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