critical beatdown
Critical Beatdown / Ultramagnetic MC's
 Next Plateau '88 

クール・キース、セッド・ジー、T.R.ラヴ、モー・ラヴの4人からなるヒップホップ・グループ、ウルトラマグネティックMC's。
本作『Critical Beatdown』は彼らの1stアルバムにして、ヒップホップの歴史に名を残す大クラシック・アルバム。
セッド・ジーのプロダクションは、サンプリングされた素材の粗い切り口が剥き出しになったような、ザラついたブレイクビーツ感が弩ファンキーで最高だが、そんな荒々しいSP1200サウンドを乗りこなすクール・キースのラップもまた異次元のカッコよさ。
収録曲の多くは86年~88年にシングル・リリースされた楽曲ゆえ、アルバムとしての纏まりは幾分欠けるかもしれないが、どの曲も凄まじい破壊力を誇っている。

ジミー・キャスター・バンチ「It's Just Begun」、JB's「Gimme Some More」使いの弩ファンキーなクラシック・チューン「Watch Me Now」からスタート。ミーターズの同名曲ではなく「Little Old Money Maker」をサンプリングした「Ease Back」、メルヴィン・ブリス「Synthetic Substitution」の極太ビートが強力な「Ego Trippin'」、モー・ラヴのコスリが冴える「Moe Luv's Theme」、JB「Cold Sweat」「Givin' Up Food For Funk」をサンプリングした「Kool Keith Housing Things」、ロックっぽいビートにリン・コリンズ「Think(About It)」の声ネタを乗せた「Traveling At The Speed Of Thought(Remix)」、リック・ジェイムス「Fire It Up」をサンプリングした「Feelin' It」、「One Minute Less」はセッド・ジーがほぼ1人でモッサリしたラップを聴かせる。

クール・キースの抑制の効いたファスト・ラッピンがカッコいい「Ain't It Good To You」、ファットバック・バンド「Fatbackin'」ネタの「Funky(Remix)」、ディー・フェリス・トリオ「There Was A Time」のドラムが激ファンキーなクラシック中のクラシック「Give The Drummer Some」、軋むようなギクシャクしたビートを打ちつける「Break North」、プレジャー「Let Me Be The One」をサンプリングした「Critical Beatdown」、ブラックバーズ「Rock Creek Park」のギターを使った「When I Burn」、ラストの「Ced-Gee(Delta Force One)」はボブ・ジェームス「Nautilus」ネタ。

2004年リリースのリマスター盤では、シングル・オンリー曲/ヴァージョンをボーナス・トラックとして収録。ピアノ・ループが最高な「Funky」のオリジナル・ヴァージョン、バリバリのオールド・スクール調の「Bait」、JB「Can I Get Some Help」をサンプリングした「A Chorus Line」、「Traveling At The Speed Of Thought(Hip House Club Mix)」は当時よくあったヒップ・ハウス調。「Mentally Mad」はJB「Blues & Pants」ネタ。