live
Live / The Village Callers
 Rampart '68 

イーストLAで結成された女性シンガーを含む7人組チカーノ・バンド、ヴィレッジ・カラーズの唯一のアルバムにしてライヴ盤。
当時のロック/ソウル/ジャズ/ラテンのヒット曲中心のレパートリーだが、彼の地らしい雑多で雑味たっぷりの音楽性、猥雑でファンキーでグルーヴィーなサウンド。演奏は相当荒っぽいが、今にも引火しそうな危険な雰囲気を孕んでいて、聴衆の盛り上がりも非常に熱い。

ライヴのスタートは「I Heard It Through The Grapevine」の熱く荒々しいカバーから。続くレイ・チャールズ・カバー「I Don't Need No Doctor」もタフなグルーヴで突っ走る。バラードの「When You're Gone」、ウィルソン・ピケットのファンキーな「Ninety-Nine And A Half」、グルーヴィーなオルガン・ジャズ・ファンク「Hector Part2」と乾いたラテン・パーカッションがエッジを刻む「Hector」はなかなかカッコいい。
どこか牧歌的なムードの「Stoned Soul Picnic」、ギター・リフが効いたファンキーな「Mississippi Delta」、ブラジリアン・グルーヴの「The Frog」、「Medley Of Aretha Franklin」は「Respect」や「Chain Of  Fools」「Since You've Been Gone」などアレサのヒット曲をメドレーで披露。

再発盤CDはボーナス・トラックを2曲収録。グルーヴィーなラテン・ジャズ・ファンクの「Evil Ways」、メロウなラテン・ソウルの「I'm Leaving」と、ともに良曲。