carryin on
Carryin' On / Grant Green
 Blue Note '69 

ジャズ・ファンク・ギタリストの始祖とも言うべきグラント・グリーンの69年作『Carryin' On』。
とにかく、アルバム全編グルーヴィーにウネっていて、シングル・ノートでグリグリと押し込んでくるグリーンのギター、容赦なくファンク・ビートを叩きこんでくるレオ・モリス(a.k.a. アイドリス・ムハンマド)のドラムスも強力。JBやミーターズのホットなファンク・ヒット曲を素早くカバーしているあたりは(本作と同じ69年のリリース曲)、当時のファンク革命の急進ぶりを物語るかのようでもある。この後の『Alive!』『Live At The Lighthouse』といった激傑作ライヴ盤へと繋がる、その漆黒のジャズ・ファンク道の起点となった重要作。

アルバム・オープニングのミーターズ「Ease Back」のカバーは、レオ・モリスのドラムが本家ジガブーに負けじとファットバックなビートを叩き出すジャズ・ファンク。リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズ「Hurt So Bad」はメロウでグルーヴィーなソウル・ジャズ。JB「I Don't Want Nobody To Give Me Nothing(Open Up The Door I'll Get It Myself)」はドス黒くもクールなジャズ・ファンク・チューンで、コレは相当カッコいい。
アルバムA面がカバー曲で固められているのに対し、B面2曲はオリジナル・ナンバー。「Upshot」は各プレイヤーのソロをたっぷり聴かせる長尺のジャズ・ファンク・ナンバー。ラストの「Cease The Bombing」はメロウなヴィブラフォンやエレピが輝くソウル・ジャズ・グルーヴ。