j boys
J-Boys / The Jamaica Boys
 Reprise '90 

マーカス・ミラーは80年代にジャズ/フュージョンのセッションを中心に売れっ子スタジオ・ミュージシャンとして活動する傍ら、ソロ・アーティストとしてもアルバムを発表してきたが、87年にはレニー・ホワイトにバーナード・ライトというビッグ・ネームとジャマイカ・ボーイズを結成。
その1stアルバムは未聴だが、ハマショーみたいなタイトルの2ndアルバムとなる本作『J-Boys』は、当時リアルタイムで聴いた1枚。丁度Pファンクと出会い自分がファンク好きであることをハッキリと自覚するようになった頃で、本作からシングル・カットされた「Shake It Up!」は非常に気に入っていた。

マーカスがこのジャマイカ・ボーイズで目論んだのは、メイン・ストリームのR&Bへの接近。特に、同じ87年デビューのガイは相当意識していたのではないかと思われ、本作ではニュー・ジャック・スウィングを自分なりに消化した跡がはっきりと聴かれるように思う。
また、本作ではバーナード・ライトがサポート・メンバー的なポジションに退き、替わりにキーボード/ヴォーカルでディンキー・ビンガムが加入。ディンキーは後にロード・フィネス『The Awakening』でキーボードを弾き同作のメロウ・ムードの醸成に大きく貢献したのが印象的だが、本作ではリード・シンガーとして活躍。

アルバムではやはり、「Shake It Up!」が抜けていて、もっさりとしたファンキーなグルーヴとヴォーカル、ワサワサした肉声の重なりもいいムードで、たぶん20数年ぶりに聴いたが今聴いても十分にイケる。モホークス「The Champ」、リン・コリンズ「Think(About It)」をサンプリングしてヒップホップ的なストリート感の演出もぬかりない。
その他、「Move It!」はバリバリのニュージャック、「Serious」「Pick Up The Phone」といった曲もガイの1stアルバムに入ってそうな感じの曲で、これらの曲で聴けるディンキーのヴォーカルもどこかアーロン・ホール調。ベースが主張する「The Jungle Come Alive」はファンキーなインスト。「That's Deep」はルーズなスロー・ファンクで、途中「Get Up, Stand Up」のフレーズを歌い込む。