check out your mind
Check Out Your Mind! / The Impressions
 Curtom '70 

カーティス在籍時のインプレッションズとしては最後のアルバムとなる『Check Out Your Mind!』。
本作はカーティスの1stソロ・アルバムと同じ1970年のリリース。インプレッションズとして数作前からインストゥルメンタル・パートの充実を図り、プレ・ニューソウル的な作風を見せていたカーティスだが、ソロ1stで聴ける、軋むワウ・ギターやアフロ/ラテンなパーカッション、分厚く咆哮するホーン・セクションなどによるファンキーでサイケデリックなグルーヴは、本作にも共通する。違いは、そこにサム・グッデンとフレッド・キャッシュのコーラスが乗るか乗らないか。カーティスを含め3人のハーモニーが、かろうじてインプレッションズらしさを繋ぎ留めているが、ここに来てヴォーカル・グループとして挑む限界に達したとカーティスが感じても無理はない。

ソロ1stとは双子関係にあるような本作(ジャケットに写るカーティスの上着とシャツも同じ)、内容は悪かろうハズもない。アルバムのオープニングを飾る「Check Out Your Mind」は、乾いたグルーヴがウネるファンク・ナンバーで、土臭いパーカッションやワウ・ギター、ホーンが盛り立てる。超タイトなファンクになっていた『Curtis/Live』でのヴァージョンと聴き比べるとやや劣るが、こちらも聴き応えは十分。
「You're Really Something Sadie」もパーカッションが生々しく響くグルーヴィー・チューン。「We're A Winner」を思い起こさせるような「Do You Wanna Win」、クールなグルーヴに満たされた「Baby Turn On To Me」、ストリングスが緊張感を煽る「Madam Mary」など、これらの曲はカーティスがその後に進む道を示している。

一方、ヴォーカル・グループとしてのインプレッションズの姿を留めた曲は、シカゴ・ソウルの旨味を湛えた「Can't You See」、「The Makings Of You」に通じるムードのあるスロウ「You'll Be Always Mine」、オーソドックスな「Only You」「We Must Be In Love」など、こちらも安心して楽しめる。