chocolate milk
Chocolate Milk
 RCA '76 

ニューオリンズのファンク・バンド、チョコレート・ミルクの2ndアルバム。
本作も前作『Action Speaks Louder Than Words』同様、名匠アラン・トゥーサンのプロデュース。ジャケットも前作のものを踏襲しているが、内容的にも同傾向で、ニューオリンズらしさを感じさせる泥臭いファンクと、ややジャジーでメロウな曲が程よいバランスでブレンドされていて、前作を気に入った向きには本作も十分楽しめる。

アルバムのオープニング・ナンバー「Never Ever Do Without You」は軽めのディスコ・ファンク、アースの「That's The Way Of The World」風のメロウ・グルーヴァー「How About Love」、ファルセット・コーラスが哀愁誘うダンス・チューン「Spread A Little Love」、「You've Got Your Spell On Me」はナスティー・ムードの粘着ファンク・ナンバー。
クール&ザ・ギャングの同名曲をモチーフに、どっしり腰の据わったミッド・ファンクに仕立てた「Let The Music Take Your Mind」、爽やかなミディアム・ナンバー「Crazy About You」、重心低いファンク・チューン「Party Happy」、ダンサブルな「Running Away」、ラストのイカシたインスト・ファンク「Pluck It」まで、小粒ではあるがよくまとまった佳作。

再発CDにはシングル曲3曲を追加収録。いずれも4th及び5thアルバムに収録されている曲だが、どの曲もハズレなし。「Grand Theft」「Say Wont'cha」はこのバンドらしいファンク・チューンでなかなか。テープが擦り切れるまで聴いた、DJ MuroのDiggin' Ice 96 に収録されていた「Girl Callin'」は思い出深い1曲。