jesse morgan
Jesse / Jesse Morgan
 Mo-Soul '16 

ジェシー・モーガンは、ハワイで人気のあったモップトップスというバンドのメンバーだった人とのことで、その後はソロ活動を行い1978年には本作を制作。しかし契約上の問題によりリリースされることなくお蔵入り。2016年になってようやく発掘リリースされ日の目を見た。
ファンキーでグルーヴィー、そしてメロウなソウル・ミュージックを聴かせてくれる本作は、そのまま埋もれさせておくのはちょっと勿体ない好盤。全編に渡って明るく爽快なムードであり、AOR/ポップ・リスナーにもアピールする内容。

アルバム・オープナーの「Mr. Jive」からブギーなファンク・チューンでゴキゲン。絡みつくワウ・ギターとネチッこいグルーヴで押し、サビでメロウに展開する気持ちよさに降参。「You And Me Baby」「Is It Love(You're Looking For)」は開放感溢れるメロウ・グルーヴ・ナンバーで、これもなかなかの気持ちよさ。
ロマンティックに揺れるバラード「What Changed Your Mind」、ポップな「You For Me And Me For You」や「You've Changed For The Worst」、粘着質のミッド・ファンク「Ain't No Price(Quite As Nice As Being Loved)」、ディスコ・ファンクの「I've Been Played On」、フィリー調ダンス・ナンバーの「Your Sweet Thing」など、十分楽しめる。
「I Gotta Get Back」「I Pity A Fool」の2曲は他の曲とはだいぶ毛色が異なるが、これは69年にリリースしたシングルとのこと。JB調のアーシーなディープ・ファンクの前者、ブルージーな後者と、どちらも及第点。