first time we met
The First Time We Met / The Independents
 Wand '72 

ライターとしても名を残すチャック・ジャクソンをメンバーに含む、シカゴの男2女1のヴォーカル・グループ、インディペンデンツ。
手を繋いで公園の小径を歩く、揃いのジャケットとパンツの3人というジャケもイイ感じの本作『The First Time Wr Met』は、彼らの1stアルバム。全9曲中6曲がチャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーのコンビの作曲で、粒揃いの良曲がひしめいている。トム・トム 84によるアレンジも素晴らしい。

アルバムのトップを飾る「I Just Want To Be There」から、ムードたっぷりのシカゴ・スウィート・スロウで素晴らしい。ピアノとストリングスが美しい「Our Love Has Got To Come Together」、ウォーキング・テンポのシカゴ・ソウルの旨味たっぷりの「Can't Understand It」、「Just As Long As You Need Me」はドラマティックなバラード。

軽やかなコーラスがムードを盛り立てる「Leaving Me」、流麗なストリングスを敷いたスロウ「Baby I've Been Missing You」、煌めくギター・カッティングに心躍るアルバム中唯一のアップ・ナンバー「I Love You, Yes I Do」、滑らかグルーヴが横たうシルキー・ソウル「Couldn't Hear Nobody Say(I Love You Like You Do)」、ラストのどこかノスタルジックなムードのスロウ「Here I Am」まで、全曲秀逸な70年代シカゴ・ソウルの名盤。