saturday night special
Saturday Night Special / Lyman Woodard Organization
 Strata '75 

60年代からモータウンのセッションやデニス・コフィー・トリオとして活動し、インヴィクタスのグループ、エイス・デイのメンバーにも名を連ねるなど、デトロイトの裏街道を歩んできた白人オルガン奏者、ライマン・ウッダード。
本作『Saturday Night Special』は、75年にストラタからリリースした初リーダー作。何かヤバい雰囲気が臭ってくるようなピストル・ジャケが印象的だが、その内容も煙たく煤けた暗黒のジャズ・ファンク/レア・グルーヴ・サウンドの傑作。

ブラックスプロイテーション調の、スリリングで怪しくウネるジャズ・ファンクのアルバム・タイトル曲「Saturday Night Special」は、ダークなムードを増幅するストリングス・アレンジも素晴らしい。重厚なムードのジャジー・スロウ「Joy Road」、緩やかなラテン・リズムを敷いた「Belle Isle Daze」、ヴォーカル入りの「Creative Musicians」はヒップな匂いを振り撒くジャズ・ファンク・クラシックで、このカッコよさには抗えない。

「Cheeba」はパーカッションが強烈なラテン・テイストのグルーヴィーなジャズ・ファンク。スウィンギーに疾走する「Allen Barnes」、サイケデリックなグルーヴが渦巻く「On Your Mind」、ラストのパーカッシヴなジャズ・ファンク・チューン「Help Me Get Away」まで、アルバム通してヒリヒリした緊迫感が張りつめている。