i wanna get funky
I Wanna Get Funky / Albert King
 Stax '74 

ジャズ同様にブルースも、周縁の更に上っ面のファンキーな作品をちょこちょこ聴いて楽しんでいるだけなので、アルバート・キングのような大御所のド定番な作品すらまともに聴けていないのだが、この『I Wanna Get Funky』はこのジャケットとタイトルにそそられて入手。

この口から吐き出すモクモクした煙が、まるでアルバム全体に漂っているかのよう。ユルくレイジーな歌とグルーヴがダラダラと垂れ流される、真っ黒に煤けた音が堪らないアルバム。
キングを支えるバンドは、バーケイズ&ムーヴメント+メンフィス・ホーンズという、スタックス・オールスターズと言えるようなラインナップで、アーシーな南部産ブルージー・ファンク・サウンドを聴かせる。主役の黒く太いギターとヴォーカルももちろんイイ。実は言うほどファンキーでもないような気もするが、このルーズなスモーキン・グルーヴは聴き手のカラダに入り込んで、猛烈な脱力感と弛緩した気持ちよさをもたらす。

まったりと煙を燻らすようなユル~いファンキー・ブルーズのアルバム・タイトル曲「I Wanna Get Funky」からスタート。バンドの武骨で黒光りするグルーヴがイカす「Playing On Me」、哀愁スロー・ブルーズの「Walking The Back Streets And Crying」、「'Til My Back Ain't Got No Bone」はユルユルのリズムに気持ちよくなってくる。
女声コーラスも入ったソウルフルなナンバー「Flat Tire」、泥臭いブルーズン・ソウル「I Can't Hear Nothing But The Blues」、「Travelin' Man」「Cross Cut Saw」は骨太な演奏がグルーヴィーなファンク・ブルース、ラストの「That's What The Blues Is All About」もファンキーなブルース・ナンバー。