in search of love
In Search Of Love / Alex Brown
 Sundi '70 

何でも相当なレア盤だそうで、当時出回ったのはプロモ盤のみという説もある、女性ソウル・シンガー/ソングライター、アレックス・ブラウンの唯一のアルバム『In Search Of Love』。
もちろんこの度の再発で初めて聴くことができたのだけれど、いやまだこんなのがあったのかと思わせるほどの良作。モンク・ヒギンズがアレンジャーを務め、ポール・ハンフリー、フレディー・ロビンソン、ウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプルといった西海岸の名手達が集結したサウンドは、非常に気持ちいいグルーヴに満たされていて文句無し。ブラウンは作曲家としても有能のようで、アルバム全10曲中、カバーの2曲を除く8曲すべてブラウンとヒギンズの共作で、なかなかイイ曲が揃っている。

何と言っても素晴らしいのがアルバム冒頭を飾る「I'm Not Responsible」。気持ちよく揺れるミディアム・ナンバーで、これはソウル・ファンにとっては直球ど真ん中の名曲だろう。これに次ぐのが「Baby You're Right」か。これはグルーヴィーでカッコいい曲で、ハンフリーのドラムも強力。
その他、ノーザン調のアップ・ナンバー「You Move Me」、「Please Don't Leave Me」「The China Doll」といった愁いを帯びたミディアム、ロマンティックなスロウの「I'll Still Be There」「Have I」、スウィンギーなジャズ・ナンバー「I'm In Love」、ジョージ・ハリスン「Something」、グレン・キャンベル「Turn Around, Look At Me」などのカバー曲まで、充実した内容。