raising hell
Raising Hell / The Fatback Band
 Event '75 

ファットバック・バンドの通算6作目『Raising Hell』。
ハズレなしの高打率を誇る70年代のファットバックだが、本作もかなりの充実作。イヴェント移籍後は徐々にディスコ色を強めながらも、ネッチョリ黒く猥雑なファンクという本領を十二分に発揮してきたが、本作も期待に違わずギットギトに脂っこく汗臭いストリート・ファンク・アルバムに仕上がっている。炎で汗だくの裸の女性というジャケットもこのバンドらしくてイイ。

アルバムのオープニング・ナンバー「(Are You Ready)Do The Bus Stop」は、ヘヴィーなドラムスに地を這うベースラインが繰り出すグルーヴにギター、キーボード、ホーンが絡まる痛快なファンク・チューン。
続く「All Day」はラテンが匂うパーカションとリズムがイカしたファンク。「Put Your Love(In My Tender Care)」はクチャクチャうねるリズム・ギターがエロいミッド・ファンク。「Groovy Kind Of Day」は、アルバムに必ず1曲は入ってるお楽しみのメロウ・チューン。フルートやエレピ、コーラスも涼やかで、いつもの汗臭さが嘘のような爽快さ。

「Spanish Hustle」はタイトルどおり、スパニッシュ・ハーレム/ニューヨーク・ラテンな空気に満ちた灼熱のディスコ・ファンク。フォー・トップスの名曲カバー「I Can't Help Myself(Sugar Pie, Honey Bunch)」は意外なほど素直に原曲をなぞったダンス・ナンバー。ラストの「Party Time」は、冒頭のヴォーカル・パートからアガること間違いなしの最高のパーティー・ファンク。