keni burke
Keni Burke
 Dark Horse '77 

シカゴのファミリー・グループ、ファイヴ・ステアステップスのメンバーとして活動後、70年代後半からはベーシストとして多くのレコーディング・セッションをこなしたケニ・バーク。この時期のビリー・プレストンやビル・ウィザーズの諸作の他、スライ『Back On The Right Track』、テリー・キャリアー『Turn You To Love』、カーティス・メイフィールド『Something To Believe In』などでケニのクレジットを見つけることが出来る。
そういったセッション・ワークと並行しながら、70年代後半~80年代前半にかけて自身のソロ・アルバムも3枚リリース(90年代には英エクスパンションからの4枚目もあり)。ステアステップス名義となるグループ最終作『2nd Resurrection』はジョージ・ハリスンのレーベル、ダーク・ホースから出ていたが、1stソロ・アルバムとなる本作もダーク・ホースからのリリースとなった。

自身の名前入りのシャツを着て微笑む、当時20代前半のケニの若々しい姿が印象的なジャケットのこのアルバムは、後の2枚『You're The Best』『Changes』に勝るとも劣らない傑作と言えると思う。メロウでコシのあるグルーヴは、ケニのベーシストとしての矜持を感じさせる。ソング・ライティングの才や、シンガーとしての魅力にも秀でたケニの姿を余すことなくパッケージした作品。

初期プリンスにも通じるような瑞々しいポップセンスが光るミディアム「Keep On Singing」からアルバムはスタート。穏やかなメロウ・ナンバー「You Are All Mine」、美しいメロウ・グルーヴ・インスト「Day」、ベースがグルーヴをしっかりキープするモダン・ソウル「It's The Last Time」、「Shuffle」はスティーヴィー・ワンダー「Higher Ground」の這いずり回るクラヴィネットをベースで代用したようなファンク・ナンバー。
「Give All You Can Give」は明るく弾けるグルーヴィーなダンス・チューン。ベースが効いたイカツいファンキー・ナンバー「Tell Me That You Love Me」、フルートやギター、コーラスが円やかに重なるメロウ・ソウル「Something New(Like A Sweet Melody)」、ラストの「From Me To You」は太いベースがグルーヴしまくるインスト・ファンク・チューン。