Soul Rock / Ezy & Isaac
Rifi '74
ジャケ買い必至、黒音好きならこのジャケットに何かを感じずにいられない(?)、ナイジェリアン2人組イージー&アイザックの唯一のアルバム『Soul Rock』。
2人はかつて、地元の英雄、フェラ・クティのバンド(クーラ・ロビトスの時代)にも在籍していたそうだが、フェラのもとから独立後、ヨーロッパ各地をツアーで周っているうちにイタリアはミラノに住み着いた2人は、彼らがFunky Fellaと呼ぶバンドとともに本作を録音。
ここで聴かれる音楽はアフロ・ファンクには違いないが、US産のファンク・ミュージックにかなり寄った印象で、本場モノの土着的なサウンドと比べるとポップに洗練されていて聴き易い。クール&ザ・ギャングやオハイオ・プレイヤーズなんかと並べて聴いてもあまり違和感を感じない、陽気で猥雑で黒々とした、適度にキャッチーでファンキーな快作。
オープニングの「Take Off」はワウ・ギターがワシャワシャとウネるアフロなパーティー・ファンク。早いテンポでややポップな曲調の「Not All Bad - Not All Good」、ゴスペル・コーラスを従えたポップ・バラード「Sad To See You Go Away」、「Bawagbe」はパーカッシヴなアフロ・グルーヴで、本作では最もアフリカンな曲。
「Don't Step On My Shoes」はドラム・ブレイクと骨太ベースがグルーヴィーなミッド・ファンク。「Bad Day」はタイトなリズム隊にワウ・ギターとパーカッションがクールに絡むグルーヴィー・チューン。スワンプなノリが異色の「All We Need Is Love」、泥臭いファンク・チューンの「Got To Move」、ラストの「I'm Ready For You Baby」はワウ・ギターとハンド・クラップが効いたファンク。
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