living in the streets 3
Living In The Streets 3 Busting Out Of The Ghetto
 BGP '02 

英BGPのファンク/レア・グルーヴ・コンピ・シリーズ、『Living In The Streets』の第3弾。
今回も前2作同様、ストリート直送のファンク/ジャズ・ファンク/レア・グルーヴをたっぷり収録で楽しめる。

ダーティー・カリビアン・ファンクのカルロス・マルコム「Bustin' Outta The Ghetto」からアルバムはスタート。
イカツいシスター・ファンクのジェネレーション「I'm A Good Woman」、ビリー・ホークス「(Oh Baby)I Do Believe I'm Losing You」はイカしたR&Bダンス・ナンバー。
素性不明の謎のバンド、マイティー・トム・キャッツはファットバック・バンド「Dance Girl」、マヌ・ディバンゴ「Soul Makossa」のカバー2曲を収録。本作のライナーによると、このバンドの正体はオール・プラチナムのハウス・バンド、リムショッツとのことだが、リムショッツ名義のシングル「Dance Girl」ともまた違うテイクになっている(以前マイティー・トム・キャッツのレヴューで、ファットバックのオリジナルそのまんまと書いたが、今回改めてちゃんと聴き比べてみたら別モノでした)。

ファットバックの「You Gotta Believe」はスプリング時代の未発表曲とのこと。このバンドらしいワサワサしたムードの黒々としたストリート・ファンク。ファットバックはもう1曲、ジョニー・キング&ザ・ファットバック・バンド名義の「Peace, Love Not War」があるが、これはパーセプション以前に出したシングルB面曲とのことで、脂っこいレア・グルーヴなサウンドが美味。

ポール・ウィンリーが自分のレーベルから出した、娘のタニヤ・ウィンリーの「Vicious Rap」は、ファンキーなオールド・スクール・ラップ。
ボビー・ラッシュ「Mary Jane」は泥臭いファンク・ブルース、強力なリフでグイグイ押すキング・ハンニバル「The Truth Shall Make You Free」、荒々しいファンキー・ソウルのウィンフィールド・パーカー「Starvin'」、スパンキー・ウィルソン「He Called Me Baby」はキャンディー・ステイトンも歌った曲のカバーで、未発表となっていた曲。

イースト・LA・カー・プール「Seeds Of Life」はエディー・パルミエリのハーレム・リヴァー・ドライヴのカバーで、女性ヴォーカルによるラテン・ファンク・チューン。ジェイド「Viva!(Viva Tirado)」は、エル・チカーノの録音でも知られる曲のカバーで、これもいかがわしいムード漂うラテン・ファンク。
ライヴ録音のゲイリー・バーツ「I've Known Rivers」、ラスト2曲のジャジー・ヴォーカル・ナンバーのロレツ・アレクサンドリア「I'm Wishin'」、パット・ボウイ with チャールズ・マクファーソン「Feeling Good」はジャズ・ヴォーカル・ナンバー。