all the way
All The Way / The Main Attraction
 RCA '86 

メンフィスの5人組バンド、メイン・アトラクション。
86年の本作『All The Way』が1stアルバムなので、かなり遅れて来たファンク・バンドといった印象。バンドとは言っても、80年代後半だけに本作のドラムはすべて打ち込み。スクエアでデジタルなエレクトリック・サウンドは、やはり今聴くと相当にスパイシー。ブギー流行りの昨今だが、この辺りの音もその範疇に入るのか。

「Reconsider」はソリッドで太い縦割りビートのエレクトリック・ファンク。この手の曲では「All The Way」や「Split Personality」などは、耳障りも良く結構聴ける。「Head On Collision」「She's Stacked」「Private Spot」あたりになると、ややスパイシーに過ぎる感じで個人的にはパス。
むしろ良いのはミディアム~スロウ系の曲で、「Rainy Night」や「I Love You So」といったミディアム・ナンバー、スロウの「Can't Let Go」と、実力のあるところを見せてくれる。