albert
The Albert
 perception '70 

5管を擁する総勢10人のブラス・ロック・バンド、アルバート。
本作はパーセプションからリリースされた、このバンド唯一のアルバム。
ジャケットからは分かりにくいが、メンバーのうちヴォーカルのみが黒人。黒人シンガーを据えて大人数のホーン・セクションを擁した白人主体のバンド、と言えば、ファンク方面ではタワー・オブ・パワーがまず思い浮かぶが、このアルバートは当然ながらTOPよりもずっとロック寄り。しかし、分厚くスピード感溢れるホーン隊に加え、リズム・セクションも重厚なグルーヴを叩き出していて、なかなかにファンキー。パーセプションというレーベル・カラーも相俟ってか、ロックとファンクとジャズが熱く交錯するアルバムになっている。

Discogsによると、本作はジャケ違い&曲違いで2種あるらしく、こちらのジャケの方は全6曲、別のジャケは9曲収録で、うち4曲が両作に共通しているが、ここではアナログ再発されている6曲入りの方をレヴュー。
「Pity The Child」は物悲しいムードの重い曲調で、アルバムの幕開けとしてはいささかヘヴィーだが、その他はいずれもファンクな楽曲なので楽しめる。「Things Ain't Easy」はファンキーなジャズ・ロック・ナンバーで、これならファンク耳にも十分イケる。「Cold ’N’ Hard」は曲途中までホーンは控えめながら、ファンキーでグルーヴィーな演奏が聴ける。ゴツゴツしたミドル・テンポのグルーヴ・ナンバー「Been So Good(For So Long)」は、終盤のサックス・ソロもなかなかカッコいい。
「Misery」は疾走感溢れるファンク・チューンで、コレはもうまんまタワー・オブ・パワーやコールド・ブラッドみたい。ラストの「Let It Fall」はゴリゴリのベースが強力なグルーヴを繰り出すジャズ・ファンク。