make it fast make it slow
Make It Fast, Make It Slow / Rob
 Essiebons '78 

西アフリカはガーナ産のアフロ・ファンク・アルバム。
ロブはコレ以前に『Funky Rob Way』という作品をリリースしていて、それもなかなかの良盤だったが、2ndアルバムとなる本作『Make It Fast, Make It Slow』は前作をも凌ぐ傑作。
短期間のうちに相次いでリリースされたこの2作だが、作風は随分異なる。アメリカのファンク/ソウルからの影響を大きく受けているのは同様だが、前作がチープなシンセが蠢く踊れるファンキー・ナンバーが多かったのに対し、本作は泥臭くドロリとしたミッドテンポのファンク・サウンドを聴かせてくれる。Pヴァインの再発CDのライナーでも引き合いに出されているが、確かにコレはJディラ『Welcome 2 The Detroit』にも通じる煙たく重く歪んだようなグルーヴだ。

異様にモッタリとしたイナタいグルーヴの「Loose Up Yourself」からアルバムはスタート。アルバム・タイトル曲「Make It Fast, Make It Slow」は鉛のように重たくルーズなファンク。終始鳴り続ける鐘のような音が不気味で狂ってるが、この音はアルバムを通して鳴らされ何か異様なムードを醸している。
「Not The End」は呪術的なパーカッションとキーボード、ダブっぽいムードも漂うスモーキーなアフロ・ファンク。「I've Got To See You Again, Lord」は本作中で最もアップ・テンポなファンク・ナンバーだが、それでもズシリとモタレかかるような重さがある。

「He Shall Love In You」はホーンがアクセントを付けるファンク。太く重いドラムも強力。「But You」は土臭いグルーヴが粘っこくウネるアフロ・ファンク・ナンバー。
「Bargain」も重く引きずるようなグルーヴで、この辺りになるとディアンジェロ『Voodoo』と合わせて聴きたくなる。ラストの「Back On You」哀愁を帯びたメロウネスが土着グルーヴに練り込まれたミッド・ファンク。