layers
Layers / Les McCann
 Atlantic '74 

ロバータ・フラックを見出しデビューさせるなど、70年代のニュー・ソウル隆盛の影で重要な役割を果たしたジャズ・ピアニスト、レス・マッキャン。
自身のリーダー作においても、ニュー・ソウルから影響を受けたソウル・ジャズ作品を70年代に多く残しているが、本作『Layers』もそのひとつ。マッキャンのエレピがトロけるジャジー・メロウ・ナンバーが気持ちイイ。マッキャンはお世辞にも上手くはない鼻歌ヴォーカルを披露することもしばしばだが、本作はヴォーカル・ナンバーは無し。

アルバム1曲目の「Sometimes I Cry」から、浮遊感たっぷりのエレピとアープ・シンセがゆったりと重なるジャジー・メロウで気持ちよくトロける。「Let's Gather」「Anticipation」と短いインタールドで繋いで、グルーヴィーなジャズ・ファンク「The Dunbar High School Marching Band」へ。「Soaring(At Dawn)Part Ⅰ」は静謐なメロウ・ナンバー。
「The Harlem Buck Strut Dance」はタイトなスネアが気持ちいいメロウ・ジャズ・ファンクで、この曲をサンプリングしたピート・ロック&C.L.スムース「The Main Ingredient」を思い出さずにはいられない。
メロウなエレピが横たわるスロウ「Before I Rest」、シンセが響くジャジー・グルーヴ「Let's Play(’Til Mom Calls)」と「It Never Stopped In My Home Town」、ラストの「Soaring(At Dawn)Part Ⅱ」はラテン・ムードも漂うメロウ・グルーヴ。