mr mean
Mr. Mean / Ohio Players
 Mercury '77 

全盛期を過ぎヒットの規模も縮小していった頃のオハイオ・プレイヤーズが手掛けたサウンドトラック盤『Mr. Mean』。
フレッド・ウィリアムソン主演の映画本編は、ブラックスプロイテーション・ムービーもすっかり下火になった1977年の公開ということもあり大コケに終わったようだが、本サントラもセールス的には不発。
例えば、『Superfly』『Coffy』のようなヒリヒリするような緊迫感は求め得ないし、ファンク・ナンバーはやや迫力不足の感は否めないが、サントラらしい楽曲もあり、従来のオハイオにはなかったような幅の広さを見せる。75年までのオハイオと比較しなければ、それなりに楽しめる作品。
オハイオ史上唯一、メンバーが登場するジャケットもカッコいい。マフィアのような出で立ちでキメているが、シュガーフットのドデカいアフロ頭がファンキーこの上ない。

アルバム・タイトル曲の「Mr. Mean」は勢いのあるファンク・ナンバーだが、ややユルい。「Fight Me, Chase Me」はいかにもサントラっぽい疾走感のあるインスト・ナンバーで、演奏能力の高さを見せつける。「The Controllers's Mind」は意表をつくリズム・ボックスがパシャパシャと鳴り続けるエレクトロなナンバーで、短いがこれはかなりの異色曲。「The Big Score」は凝った展開のオハイオ流ジャズ・ファンクといった趣きで、この辺りもサントラならではの試み。
「Magic Trick」は本作の中では比較的正統派のオハイオ・ファンク。この頃のオハイオとしては及第点。「Good Luck Charm」は長尺のミディアム・ナンバーで、全盛期のオハイオであれば1曲通してテンションを維持できただろうが、この時期のバンドにはそれは敵わず、ややダレ気味。ラストの「Speak Easy」はフルートが効いたグルーヴィーな曲で、オハイオらしさは薄いが悪くない出来。