im moving on
I'm Moving On / Larry T. And The Family
 LET Music '80 

カンサスシティ出身でオークランドで活動していたギタリスト、ラリーTことラリー・ユージン・トンプソン。
本作『I'm Moving On』は80年に自主レーベルからリリースした、おそらく唯一のリーダー作。作曲、アレンジ、プロデュースを自らこなし、ブラック・ジャズから2枚のソロ・アルバムを出していたカルヴィン・キーズも録音に参加。これがなかなか良い作品で、グルーヴィーで爽快な西海岸産ジャジー・ソウル・アルバムになっている。ラリー本人のヴォーカルは褒められたモノではないが、その分を差っ引いても、これは十分に聴く価値のある作品。

アルバムのオープニング・トラック「Patty」はギターやピアノ、パーカッションなどすべての楽器が瑞々しく響くブラジリアン・ソウル・ジャズ。「L-O-V-E Love Is The Key」もラテン・テイストのジャジー・ソウル・ナンバーで、爽快グルーヴィーな気持ち良過ぎる逸品。「Girl In My Dreams」はメランコリックなミディアム、アルバム・タイトル曲「I'm Moving On」はスパニッシュ・ムードのグルーヴィー・ソウル。

「Time Is Always Moving On」はリズミカルなピアノとラテン・パーカッションが効いたファンキーなジャジー・ソウル。「Where Does The Answer Lie?」はベースとパーカッションが土臭いグルーヴを生むジャズ・ファンク。「Why I'm So Happy」もグルーヴィーにウネるソウル・ジャズ・チューン。ラストの「My Mothers' Delight」は柔らかく穏やかなソウル・ナンバー。