whos for the young
Who's For The Young / Brothers Unlimited
 Capitol '70 

メンフィス出身のファンク・バンド、ブラザーズ・アンリミテッド。その唯一のアルバムとなる本作『Who's For The Young』。
イナタくも最高なジャケットに写るメンバーは総勢12人とかなりの大所帯で、録音はマッスル・ショールズ。初期スライを思わせるファンクとソウルにサイケな粉を塗したようなサウンドは、南部の土臭さもほんのり湛えている。5管を擁する分厚く強力なホーン・セクションもファンキーに盛り立てる。

ファズ・ギターが唸る哀愁サイケデリック・ソウルのタイトル曲「Who's For The Young」、サム・クック「A Change Is Gonna Come」のカバーはアップ・テンポのファンキーなナンバーに改変で独自性を見せる。
気持ちよくグルーヴする温もりのミディアム「Got To Get Over」、ずっしり重量感のあるファンク・ロック「Hey Little Rich Boy」、「Get Away」もサイケなギターが目立つソウルでロックな曲。

オルガンが渦巻く哀愁ミディアム「Life, Dreams, Death」、スライの1stアルバムに入ってても違和感無さそうな「Spoonful」、「Take Me Back」はバーバラ・アックリン「Am I The Same Girl」系の多幸感溢れるミディアムのグルーヴィー・ソウル。ラストの「What We Need Is Harmony」もスライ直系のファンキー・ロック。