aretha

名作、名曲を山ほど遺して逝ってしまったアレサ。
Diva はたくさんいても、Queen Of Soul はアレサだけが名乗ることを許された称号。アレサの先にも後にも女王は存在しないし、これから先もそんな人は現れないだろう。

メイヴィス・ステイプルズやグラディス・ナイト、パティ・ラベルといった同世代の人たちや、一世代若いチャカ・カーンなど、素晴らしい女性ソウル・シンガーはアレサの他にもいる。メイヴィスの声の密度とゾクゾクするような艶、グラディスの母性を感じさせるような慈しみと深み、パティの比類なきテクニックと歌ぢから、チャカのファンキーな瞬発力と躍動感。それぞれに得難い才能だが、そのすべてを持ち合わせていたのがアレサだった。まさに不世出の天才歌手。

ゴスペルで鍛えられたノドと類稀な表現力で、あらゆる楽曲にソウルを吹き込んだアレサ。ジャズ/ブルース/ロックなど、どのようなタイプの曲でも自在に歌いこなした。また、カバー曲も数多く録音し、その声ひとつでどんな曲でも瞬時に自分の色に染め上げた。ダニー・ハサウェイやボビー・ウォマックなども同種の異能を持つシンガーだが、その中でもアレサは別格だった。

ホイットニーやビヨンセ、マライアだけではない、後進の女性シンガーでアレサの影響を受けていない者などいないだろうし、それは女性だけに限らない。歌い手としての影響力という意味では、サム・クックやマーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーらにも並ぶ。

「Respect」「Think」などの曲が、どれほど同胞を鼓舞し、勇気づけ、慰めてきたのだろう。もうアレサはいないけど、今日もそしてこれからも、世界中で「Respet」が、「Think」が、「A Change Is Gonna Come」が、「Natural Woman」が、「I Say A Little Prayer」が、「Young, Gifted And Black」が、聴く人の心を救い続けるに違いない。

R.I.P.

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