mind and matter
1514 Oliver Avenue(Basement) / Mind & Matter
 Numero '13 

マインド&マターはミネアポリスの11人編成の大所帯バンド。かのジミー・ジャムがまだ高校生の時に結成。リリースはシングル1枚のみでバンドは解散、ジミー・ジャムはモーリス・デイや長年の相棒となるテリー・ルイスらとフライトタイムを結成、後のザ・タイムへと発展していくが、本作『1514 Oliver Avenue(Basement)』は1977年に録音されていたデモ音源をヌメロが発掘リリースしたモノ。
シングル・リリースされた「I'm Under Your Spell」とB面曲「Sunshine Lady」は、ミネアポリス・サウンド黎明期の音源を編纂したヌメロの大作コンピ『Purple Snow : Forecasting The Minneapolis Sound』の方に収録されているため本作からは外されているが、コレはジミー・ジャムのキャリアのごく初期の仕事を聴くことができる貴重な作品。

ジャケットの中央でショルキー(というか普通のキーボードに強引にストラップを付けたようなモノ。めちゃデカイし重そう)を抱えて笑顔を見せている人がおそらくジミーと思われるが、他のメンバーも含めてとても高校生とは思えない風貌。ジミーはまだこの当時は本名のジェイムス・ハリスⅢの名前で活動していて、クレジットを見ると本作のほとんどの曲にジェイムス・ハリスⅢと記されており、彼がバンドの中核を担っていたことが分かる。録音はさすがに粗く、デモの域を出ないものの、ジミーのソングライティングの才は既に眩い光を放っている。

1曲目の、メロウに泳ぐような「No One Else Can Do It To Me Baby」からもう素晴らしい。ヴォーカル・グループっぽいスタイルで聴かせるミディアム「The Wonder Of It All」、軽快なダンス・ナンバーの「My Love Is Like A Fire」、スウィートなスロウの「I Don't Know Why(I Love You Like I Do)」、「Disco Child」は哀愁漂うディスコ・ナンバー。
グルーヴィーに疾走する「When You're Touching Me」、ポップに弾むアップ・ナンバー「Would Be Mine」、メロウなバラードの「Virgin Lady」、ラストの「Now That I Don't Have You」も美しいスロウ・ナンバー。