larry youngs fuel
Larry Young's Fuel
 Arista '75 

60年代からリーダー作をリリースしてきたジャズ・オルガン奏者、ラリー・ヤング。
マイルス・デイヴィス『Bitches Brew』の録音にも参加したラリーは、やはりマイルス門下生のハービー・ハンコックや、ニューソウルの動きとリンクしつつ表現の幅を広げたウェルドン・アーヴィンなどと同様、70年代に入るとシンセサイザーの可能性を追求するようなジャズ・ファンク路線へと転身。ラリー・ヤングズ・フュエル名義で70年代半ばにリリースした2枚、本作と次作『Spaceball』はムーグ・シンセやフェンダー・ローズの音色が飛び交う、レア・グルーヴ方面でも人気の高いコズミック・ジャズ・ファンク・アルバム。

アルバム冒頭の「Fuel For The Fire」は、フリーキーな女性ヴォーカルとキーボード、グルーヴィーなベースラインが疾走するジャズ・ファンク・チューン。アブストラクトでスペイシーなジャズ・ファンク「I Ching(Book Of Changes)」、「Turn Off The Lights」はドラムスとベースが繰り出すゴリっとしたグルーヴにシンセがグニョグニョと絡むレア・グルーヴ・クラシック。
シンセ主体の曲ながらザックリ粗いギターがいいアクセントのファンキー・フュージョン「Floating」、パーカッションのリズムが土着的な匂いを振り撒くエレクトリック・スペース・アフロ・ジャズファンク「H+J=B(Hustle+Jam=Bread)」、女性ヴォーカル入りでキーボードが自在に駆け巡るジャズ・ファンク・ナンバー「People Do Be Funny」、ラストの「New York Electric Street Music」は太いビートが貫くファンク・チューン。