cleopatra jones
Cleopatra Jones / J.J. Johnson
 Warner Bros. '73 

ファッション・モデル出身のタマラ・ドブソン主演のブラックスプロイテーション映画『Cleopatra Jones』(邦題『ダイナマイト諜報機関 クレオパトラ危機突破』も秀逸)。
スコアを手がけたのは、『Across 110th Street』でもイイ仕事をしたJ.J.ジョンソン。『Across 110th Street』のサントラでは主題曲他アルバムの半数がボビー・ウォマックの楽曲だったが、本作ではジョー・サイモンとミリー・ジャクソンが歌モノを担当。いかにもブラックスプロイな派手なチェイスやアクション・シーンを想起させるファンキーなサウンドと、ソウルフルなヴォーカル曲のバランスもいい塩梅で、この手のサントラ作品としてはかなり上位に入る良作。

冒頭の「Theme From Cleopatra Jones」はジョー・サイモンが歌う映画のテーマ曲。緊張感を煽るサウンドもモッサリしたヴォーカルも、ネットリと纏わりつくようなファンキーさ。重厚なオーケストレーションで盛り上げる「The Wrecking Yard」、ミリー・ジャクソンの歌う「Love Doctor」は彼女の2ndアルバム『It Hurts So Good』にも収録されていた曲。スリリングなビッグバンド・ジャズ・ファンク「Airport Flight」、妖しげなムードのメロウ・グルーヴ「Emdee」、「Desert Sunrise」はテーマ曲のインスト版。

気だるげでソウルフルな歌唱が素晴らしいミリー・ジャクソン「It Hurts So Good」、パーカッションもいい具合に効いたチェイス系ビッグバンド・ジャズ・ファンク「Go Chase Cleo」、ムーディーなジャジー・スロウの「Cleo And Reuben」、いかにもサントラっぽいワウ・ギターとパーカッションがファンキーにウネる「Wrap Up」、ラストは再度メイン・テーマのインスト「Theme From Cleopatra Jones / Instrumental」。