live at chocolate city
Live @ Chocolate City / The Tonyies featuring D'wayne Wiggins
 Orpheus Music '02 

1996年の4thアルバム『House Of Music』を最後に、実質的に解散状態となったトニ・トニ・トニ。
2000年にはラファエルの新グループとなるルーシー・パールのアルバムと、ドゥウェインのソロ作『Eyes Never Lie』もリリースされ、トニーズの復活はもはや期待できないものと諦めていた。
ところが、2002年になってよく分からないマイナー・レーベルから、これまたよく分からない名義でリリースされたのが、トニーズのライヴ盤となる本作。実態はラファエル抜き、ドゥウェイン主導のなんちゃってトニーズで、もう1人のメンバー、ティモシー・クリスチャン・ライリーも居るには居るが、演奏するのは本来のドラムスではなくキーボードで、そこに居るのか居ないのか分からないほど存在感は希薄。

一方で、ジョン・ジュブ・スミス、イライジャ・ベイカーなどといった、かつてのトニーズを支えたバックアップ・ミュージシャンは健在。ラファエルの代役を務めるのは、2005年にエイマー・カリルの名でソロ・アルバム『Where There's A Will, There's A Way』をリリースするウィギンス兄弟の甥、ウィリアム・エイマー・デイヴィス。ラファエル似の声質でライヴで聴いている分にはまったく違和感ない。
本ライヴのセットリストは、『The Revival』『Sons Of Soul』『House Of Music』の3枚からバランスよく選曲(デビュー作からは1曲も選ばれていない)。名曲ばかりで、ラファエルが居なかろうが音質に難があろうが、ファンであれば十分に楽しめる内容。

ライヴは冒頭から「Tony Toni Tone In The Wrong Key」「If I Had No Loot」と『Sons Of Soul』からのナンバーを連発で、流石にコレには盛り上がる。『House Of Music』でトップを飾った「Thinking Of You」はコーラスとホーンが華を添え、終盤はブルージーなシャッフル調へと展開。
『The Revival』から人気曲の「It Never Rains」では、中盤のブレイクからおそらくオーティス&シュグのオーティス・クーパーが、熱くソウルフルな歌唱を聴かせてくれる。91年の『Boyz N The Hood』提供曲「Just Me And You」はマッタリとリラックスした風情。

そしてここからは『The Revival』と『Sons Of Soul』のレパートリーを交互に披露。バリバリのニュージャック・ナンバーだった「Feels Good」は、ライヴではよりファンキーに演奏。曲後半にはスライ「Dance To The Music」のフレーズも交え盛り上げる。
名曲中の名曲「Lay Your Head On My Pillow」は、長いイントロダクションの後にあのギターのフレーズが聴こえてきただけでグッと込み上げてくる。スロウ系の人気曲「Whatever You Want」「Anniversary」もしっかり聴かせてくれる。
ラスト2曲は『House Of Music』から。爽快グルーヴィー・ナンバー「Lovin' You」、ファンキーな「Let's Get Down」は約9分に渡るジャムで大いに盛り上がって幕。