go ju ju go
Go Ju Ju Go / E.U.
 Big City '87 

89年の『Livin' Large』でニュー・ジャックやヒップホップを取り入れ、Go-Goの枠に収まらないクロスオーバーなヒットを手にしたE.U.。音楽面のみならず、例えば、91年の『Cold Kickin' It』のジャケットなどに見られるような、R&Bマーケットを見据えたオーバーグランド戦略が窺えるビジュアル・イメージを打ち出すなどしていたが、87年のリリースとなる本作『Go Ju Ju Go』ではまだジャケットに写るメンバーの出で立ちもローカル臭丸出しのイナタさ。
この何とも垢抜けないジャケットが示すとおり、本作ではまだニュー・ジャックやR&B色はない(キース・スウェット「I Want Her」と同じ87年なので当たり前だが)。スタジオ録音としては前作にあたる82年の『Future Funk』でもその萌芽は見られたが、一般的なファンク・サウンドへの接近は本作でも試みられていて、DCローカルのGo-Goバンドというだけに留まらないバンドのポテンシャルも感じさせる。

1曲目のアルバム・タイトル曲「Go Ju Ju Go」はトロピカル・ムードのカリビアン+Go-Goな異色曲で、当時のワールド・ミュージックのブームにも対応しようとしていたことが分かる。
「Shake It Like A White Girl」はパーカッションがチャカポコとリズムを刻む正調Go-Goスタイルのファンク・ナンバー。アース・ウィンド&ファイア「Getaway」の印象的なフレーズをシンセで奏でる「Alright Oh No」は、女性ヴォーカルも入って より80'sファンク的だが、パーカスは変わらずゆったりと気持ちいいグルーヴを紡ぐ。

B面はライヴ録音っぽい雰囲気もあるが、聴衆とのコール&レスポンスもそれほど多人数っぽい感じじゃないので、スタジオ・ライヴなのだろうか。曲間はノンストップではなくフェイドアウト。「Bears Melody(I Got A Little Song)」はワサワサしたガヤが黒い体臭を放つスロー・テンポのGo-Goナンバー。「Go Go Trail」は粘りつくリズムがグルーヴィーなミッド・テンポのGo-Goファンク。ラストの「Pump It Up」はストレートなGo-Goサウンド。