wood brass steel
Wood, Brass & Steel
 Turbo '76 

ウッド・ブラス&スティールは7人組のファンク・バンド。アルバムは2枚残しており、1stアルバムとなる本作はオール・プラティナム傘下のターボからリリース。
メンバーには、ダグ・ウィンブッシュやスキップ・マクドナルドなど、後のシュガーヒル・レコーズのサウンドを支えるミュージシャン達を含む。このバンドの2ndアルバム『Hard & Heavy』はシュガーヒルからのリリースだし、また彼らを中心としたブラン・ニュー・ファンク『’78』なんかもあったりと、70年代後半から80年代前半にかけてシルヴィア・ロビンソンに重用されたプレイヤーたちだ。

アルバムの内容としては、やはり時代柄ディスコ色も纏ったライトなファンク/ダンス・ナンバーが中心だが、リズム隊の繰り出すグルーヴには太くズッシリと重みのあるファンクネスが宿っている。
オープニング・チューンの「Funkanova」はスペイシーで煌びやかなムードのディスコ・ファンク、メロウなミディアム・ナンバー「My Darling Baby」、クラヴィネットがブリブリ唸るタイトなファンク・チューン「Theme Song」、メロウ&グルーヴィーな「Working On A Dream」、「Say What You Want To Say」はゴリっとしたグルーヴと軽やかに跳ねるフルートの対比が面白いファンク・ナンバー。
イナタいノリで臭みのあるファンク「Same Ol' Me」、地味渋グルーヴの「My Lady」、ドリーミーなスロウの「Without You」、陽気なパーティー・ファンク「Welcome To The Party」、ラストはサイド・エフェクトで有名なお馴染み「Always There」。